使用前に必ずご確認頂きたい取扱い注意をまとめました。
ケガの注意 | 材料の角は手が軽く触れたくらいでは切れない程度の糸面取り(バリ取り)をしておりますが、強く押し付けたり角に沿って滑らせたりしますと切れる場合がありますのでご注意下さい。 |
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汚れの注意 |
ごく軽い汚れの場合は、乾いた布で乾拭きする程度で充分です。あかや指紋あとによる汚れは、水で薄めた中性洗剤か石鹸水で拭いた後、柔らかく乾いた布で軽く拭いて下さい。 それでも取れない汚れは、有機溶剤(アルコール、ベンジン等)を用いて溶剤が乾かないうちにきれいな布で拭き取ります。 使用後は水洗いを入念に行ってください。ブリーチやハイターなど次亜塩素酸ソーダ、塩酸の使用はしないで下さい。 |
さび |
ステンレスは「さびない」材料ではなく「さびにくい」材料です。 鉄粉が付着したり、さびた釘や包丁などと長時間接触させておきますとそのさびがステンレスに移る「もらいさび」という現象が起こります。表面にさびが生じた場合には、中性洗剤で洗った後、柔らかく乾いた布で拭いて下さい。落ちにくい場合は市販のステンレス用クレンザーや酢を用いて洗った後充分に水洗いをし、乾いた布で拭いてください。 ※スチールたわしやステンレスたわしを使用しますと傷が付きますのでご注意下さい。 ※屋外で使用する場合は、3ヶ月に1回程度のクリーニングをお勧めします。 ステンレスは塩素イオンが苦手です。海水や塩気のついた食品や容器、塩分のあるものをつけたままにしないで下さい。 |
温度の注意 | 火を直接当てないで下さい。こげつき変形します。 |
直射日光の注意 | 炎天下に放置しますと高温になりますので直接触れますと火傷することがあります。 |
食器や生物用途の注意 | 食器に使用しても無害です。充分水洗いしてからご使用下さい。 |
耐食性を向上させる目的で、鉄に10.5%以上のクロム又は、クロムとニッケルを含有した合金です。なんかかんかのステンレスはSUS304(18-8ステンレス)と呼ばれる18%以上のクロムと8%以上のニッケルを添加したもので、洋食器など現在最も多く使われている代表的なステンレスです。
ステンレスがさびにくいわけは?鉄にクロムを加えると、クロムと酸素が結合して表面に100万分の3mm程度の非常に薄い保護皮膜(不動態皮膜)を生成します。この皮膜がさびや汚れの進行を防ぐ役割を持っています。この皮膜は大変強靭で、一度こわれても空気中の酸素によって自動的に再生するため、皮膜が生成された後は素材と酸素が直接触れなくなるためさびが出にくいのです。
ステンレスの特性
意匠性にすぐれています。
鏡面やヘアライン、バイブレーションといった研磨による表面仕上げや、塗装による着色などが自由にできるため、意匠材や仕上げ材として最適です。
強度が高いため、薄い(細い)材料を使用しても高い強度が得られます。
傷に強い素材です。磨耗に強いステンレスは、建物の外壁や階段、手摺、サッシなどに大きな適応力を発揮します。
丈夫で長持ち。耐久性・耐食性にすぐれているため、通常の環境では錆びにくく、長年にわたって美しさを維持します。
熱さ寒さに強いです。耐熱温度は約700~800℃、また低温にも強いため、耐火性や低温特性が要求されるものにも適しています。
メンテナンスが容易です。汚れが着いても落ちやすく、メンテナンスが容易です。
100%リサイクル可能な材料です。ステンレスはさびにくいため、ほとんどがその品質を低下させることなく回収・再利用され、原料として再生されています。環境に対する社会の関心が高まるなか、ステンレスは100%リサイクル可能な材料として高く評価され注目されています。